カンナビノイドは、健康に良い成分として世界中で注目を浴びています。
今回ご紹介するのは、「CBL(カンナビシクロール/Cannabicyclol)」というカンナビノイドです。
1960年代に発見されましたが、最近では注目を集めています。
この記事では、CBLの効果や、合法性などを詳しく解説します。
CBLとは
CBLは、カンナビノイドの1種です。
この成分は、同じくカンナビノイドであるCBCが酸化することで生成されますが、大麻にはごくわずかしか含まれておらず、非常に希少な存在です。
CBCの情報が気になる方は下記の記事をご覧ください。
その起源は意外にも古く、1966年にイスラエルの研究チームによって発見されました。
また、この成分は非常に安定しているとされています。
しかしながら、CBLはマイナーな成分であるため、その作用についてはまだよく分かっていません。
科学的な実験は行われてきましたが、医療的な観点からの研究はほとんど進んでいないのが現状です。
CBLの安全性とは
CBLの安全性に関する具体的な証拠は見つかっていません。
1976年に行われた動物高濃度CBL投与研究では、痙攣後に死亡したと報告されています。
しかし、CBLが人体に有害であると結論づけるには十分な根拠はありません。
実際、大麻には高濃度のCBLは含まれていないため、人間が摂取しても安全であると考えられています。
CBLの効果とは
CBLは微弱な抗菌作用や抗うつ作用を持っていると考えられていますが、さらに重要なのは、他のカンナビノイドの効果を高めるアントラージュ効果が期待されています。
CBLには、抗菌作用や鎮痛作用、抗うつ作用があると考えられています。
これは、元の成分であるCBCに同様の効果があることから推測されます。
しかし、CBLはまだ研究が進んでおらず、人体や精神への影響についてはほとんど分かっていません。
CBCとは異なり、CBLは精神活性作用を持たず、人体にあるカンナビノイド受容体(CB1・CB2)への親和性も確認されていません。
CBCの情報が気になる方は下記の記事をご覧ください。
そのため、CBLにはハイになる効果はないと考えられています。
一方、THCが酸化して生成されるCBNは精神活性作用が低いことが知られており、酸化によって生成されるカンナビノイドは元の物質よりも効果が弱くなる傾向があります。
CBNの情報が気になる方は下記の記事をご覧ください。
CBLの違法性は?
2024年1月現在はまだ規制はされていませんが、今後規制される可能性があります。
まとめ
CBLは、CBCが酸化することで生成されるレアカンナビノイドです。
大麻からは非常にわずかな量しか抽出できませんので、CBLを主成分とした製品は作られませんが、CBDなどの効果を相乗的に高めるアントラージュ効果が期待できます。